ちょっとだけ建築話。
建築の構造を考えている時、大体の建物は構造体が見えません、当事務所の木造建築は予算が許す範囲内で構造体を現すようにしています。
理由は色々有りますが、話すと長いのでその一つだけ例を出して話します。
構造体も表現すると美しいからです、問題はその表現の仕方なんですが、
「合理性に欠ける」と言う言葉が打ち合わせでよく出てきます。
その合理性の根拠何のですが基本的には
経済性、施工性、市場の原理等などで言われる事がほとんどなんです。
だから柱とか梁が直線で構成されています、又最近の家では柱、梁等が見える家はほとんど有りません、これは見せるとお金が掛かるからです、曲げるとお金が掛かるからです。
だから当たり前の様に構造体は直線で構成される事が多いですね。
偶にグニャとした(建築、名古屋駅近くにそんな高層ビルが有りますから見られた方も居られるやも知れません、)を見るとなんだ、ありゃ!と思うくらいですから。
人間の体や自然界で直線で構成されているものは見たこと無いですね。
ま、曲げればよいわけではありませんが直線一辺倒て言うのもどうかと思う今日この頃です。
現在古い建物を如何すべきか思案しています、解体して新築すれば安く付くけど解体すれば歴史がなくなってしまう、風景が壊れてしまう、さりとて構造補強すればかなりの費用負担をクライアントにお願いせねばならない。
費用もさることながら構造デザインも表されてしまう建築だから尚悩んでしまいます。
贅沢な悩みかもしれないけど。
悩んでいたら夜が明けてしまいました!今日月曜日は週の初め、とっても晴れそうだ!日の出が近い午前6時31分家の前の風景です