築100年近くの古い木造建築の問題点は構造体が行き当たりバッタリが、ままある。
建築当初は平屋建てだったのが諸事情で増築を重ね、階が増え床が増えて柱、梁が迷路の様に継ぎ足されていく。
建築基準法なるものが制定されたのは1950年、約60年前の話なのでそれ以前の建物は大工さんの考えの沿って建てられたり改築増築されていくのです。
其処に建築構造が数字で表されるわけではなく、カン の世界で出来上がっていくわけだ。
勿論熟練を積んだ優秀な大工は数字以上の結果を出すが、おおよそは其処まで甘くは無い。
幾つか関った古民家も同じ状況と言えたが試行錯誤で何とか切り抜ける事が出来た。
しかし今関っているプロジェクトは一番難解かもしれん・・。
構造以前に建築基準法に合致させねばならない。
法に則り構造がクリアー出来、尚且つ空間が美しく(デザインが良い)なければならないわけだから、中々手強いのだ。
しかしもっと手強い事がある、上記の話は自身の努力で何とかクリアー出来ると思うが全然出来ない事がる。
そう、我らにとって一番無力は予算だ・・・・・
古民家改修はそれなりに予算が掛かるのが辛い・・・でも新築で同じものを造るとしたらもっと掛かるのです。
クラッシュ&ビルドからは大きな見直しが必要なんではないかと思います。