玄関周りです。
私にしては珍しく玄関なるものを設計して居ます。
都市住宅での玄関の役割は中々必要性はとる事が少ないでしょう。
玄関は人の出入りだけをする所ではなく、そこに見えるのは権威的、象徴的な事が多いと思います。
床面積が大きく取れる所では間取り上いわゆる玄関を大きくとる事が出来ますが、今日延べ床面積が120平米前後の住宅では只、靴の脱ぐ所だけの昨日しか有しない玄関は靴脱ぎスペースとして捉えるほうが合理的です。
地方では都市住宅とは違い玄関の使い方が少し違います。
此の玄関は接待の場であったり、簡易的応接の役目も果たします。
近所の寄り合い等が行なわれる機会の多い地方は玄関は重要な役割を果たします。
写真の正面に見える小さな木の点が3つ見えますが、まだ取り付けられていない手摺の支点です。
その壁の向こう側に家人が出入りする下足スペースと下足箱が有ります。
壁が漆喰で仕上げている事も踏まえて手摺を設ける事により上り下りが楽に成ります。
左側にベンチが有ります、簡易的な応対の場でもある玄関は外来のお客さんに此のベンチに座って頂きます。
2名は十分座れるスペースに成っています。
又、高齢者や女性の靴の脱ぎ履きにもベンチは重宝します、その横に八角棒の手摺を設けて上り下りのサポートも致します。
玄関は落ち着きの有る空間を作り壁、天井とも漆喰を塗り回してコーナーはアール状にし柔らかな感じに仕上げました。
照明も全て間接光でまとめています。