福知山プロジェクトも進み、今月末頃の建て方(棟上げとも言います)に向けて大工さんは構造材(柱・梁・土台・母屋等の)の加工に追われています。
何度もお話ししていますが、このPJは構造が重要なポイントを占めています。
柱・梁等がほとんどが見えるデザインに成っているのでその取り合い(仕口とも言います)がとっても大事です。
自分がやりたい納まり(仕口のデザイン)をスケッチして渡しているのでその確認に行って来ました。
これは梁と梁を繋ぐ仕口です。
隅の柱と梁を接合する箇所です四角い穴の所に木の栓を入れこみます、鼻先はクサビを打ち込みます。
金物をほとんど使わずに接合するデザインなのです。
登り梁の接合部分です。
福知山PJは法的に必要な必要最低限しか金物を使用していません。
理由として金物の弊害を避ける為です。
構造材である木は何十年もすると、早ければ5年もすると水分がドンドン抜けて木が痩せてきます。
木は痩せるけど金物は痩せません、当然です。
接合部で、木が痩せるとグスグスに成りますね。
伝統的工法だと構造材が全て見えるので不具合が生じた場合は栓やクサビは増締め出来ます。
又地震時等で構造材が痛んだら直ぐに解るので修理も素早く出来ます。
最近の家は柱や梁等の構造材が隠蔽されているので構造的不具合が発見出来にくい状況です。
その解消が今回の狙いでもあります。